【コラム】インドの大気汚染と予防

 

こんにちは、ひまわりファミリークリニック グルガオン院です。

そろそろ雨季が終わり、乾季へと移行する時期です。乾季と聞くと、大気汚染を気にされる方もいらっしゃるかと思います。そこで今日は、デリーの大気汚染について、予防策も含めてお話ししたいと思います。

 

大気汚染の原因

なんか霞んでるような・・・。気のせいではございません。大気汚染はインド国内においても社会問題となっており、特にデリーの汚染状況は世界でもワーストクラスであると言えます。数多くの汚染原因が挙げられますが、ここでは一例を紹介します。

  1. 工場や火力発電所の排煙
  2. 農業廃棄物の焼却に伴う煙が近隣州から季節風によって運ばれる。
  3. 雨季が終わり、微粒子が滞留しやすくなる。(雨で流されなくなるため。)
  4. ディワリ(ヒンドゥー教のお祭り)の花火
  5. デリーは内陸に位置しているため海風の影響を受けず、塵や埃が滞留しやすい。

 

このように、デリー周辺の大気汚染は、季節的な変動があり、地理的要因、時にはお祭りも関係しているのです。

 

どのくらい汚れている?

日本でも問題になっているPM2.5を含む大気汚染ですが、デリーにおけるPM2.5濃度は、年間を通して日本基準値(35μg/m3)を遥かに超えています。昨年公表された、2016年のデリーのPM2.5年平均値は122μg/m3で、ディワリ後の11月6日には計測不能となるほどの事態となりました。

 

体への影響

PM2.5を始めとする微粒子は、様々な健康被害を引き起こすと言われています。

・眼科系疾患

結膜炎、目の痒み、腫れ、目ヤニの増加

・呼吸器系疾患

くしゃみ、咳、痰、鼻水などの症状。肺炎や喘息の引き金にも。

既に呼吸器系の基礎疾患がある方、高齢者、小児は特に注意が必要です。

 

個人で出来る予防策

不要な外出を控える。(なるべく屋外にいないようにする)

帰宅時の手洗い、うがいの励行

外出時のマスクの着用(PM2.5対応マスクの使用)

空気清浄機の正しい使用

・部屋のサイズに適した機種を選ぶ

・効果的な位置に設置する(向き、壁との距離などを取り扱い説明書で確認)

・定期的なフィルター清浄

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。近年、インド政府は環境問題対策に意欲的ではあるようですが、依然として大気汚染は続いているのが現状です。

外の空気に晒される時間が長くなるほど大気汚染による健康被害のリスクが高まると言えるので、日頃からの予防が大切です。

当院では、眼科系疾患、呼吸器系疾患の初期治療にご対応可能ですので、何かお身体に異変を感じましたら、お気軽お問い合わせくださいませ。

下記サイトで、デリー・グルガオンの大気質指数(AQI)をリアルタイムで見ることができます。

http://aqicn.org/map/india/jp/#@g/28.6145/77.1848/11z

尚、日本のPM2.5の基準濃度(35μg/m3)は、AQI 100程度になります。AQI100を越えると、日本基準では軽微汚染となり、敏感体質の方は注意が必要です。